新潟平野に沈む夕日(新潟県・旧巻町)

新潟県は災害の多い県である。山間部には豪雪地帯が多いため、雪害は毎年のようにあるとしても、近年は度重なる台風の襲来、集中豪雨による水害、大地震と記録的な災害が立て続けに起きている。これは特徴的な地形によるところも大きいと思う。県境に連なる深い山々、なだらかに続く広大な平野、そこを蛇行して流れる大河、南北に伸びた長い海岸線など、地形が変化に富んでいる分、さまざまな災害が起こりやすい土地なのかもしれない。それゆえに風景も非常に変化に富んでいて、私はやはり故郷の風景が最も美しいと思っている。

この写真は、故郷の旧巻町で撮影したものである。早春の新潟平野、一面に広がる水田に水が入り、夕日が水面を黄金色に染める。単純な風景ではあるが、子供のころから見続けてきた、私が最も好きな風景である。ただ、ここ一連の災害を振り返ると、こんな穏やかな風景も時として荒々しく変貌させる自然の脅威を改めて感じざるを得ない。

撮影データ/エボニーSW45、スーパージンマーXL110ミリ、絞りf22、1秒、RVP 4×5インチ判フィルム

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